セイコーエプソン塩尻工場へ行ってきました。 愛知県江南市(株)サカイ本店
先日セイコーウォッチさんの研修企画でセイコーエプソン塩尻工場へ行って参りました。
正面玄関入り口に開設当初の工場内の風景を撮ったパネルが大きく飾られており当時から手作業での作業が沢山の職人さんによって行われいる姿が目にとまります。
現在もそうですが女性の職人さんが多くいらっしゃる事は戦後で男性の人手が少なかった事も大きな影響があるようですが我慢強い女性が細かい作業に向いている事もあるようでした。
資料館には諏訪精工舎(現セイコーエプソン)が作られた過去の名機と呼ばれるもでるが非常に綺麗な状態で飾られており紙面上でしか見た事のないモデルを実際の目で見られた事は非常に感慨深いものがありました。
中でも1959年に発売された国産初の自動巻き腕時計ジャイロマーベルは独特のロゴを持っておりあまり紙面上でも大きく取り上げられることが少ない為目を見張るものがありました。現在のスプリングドライブでも当時に考えられたマジックレバー方式を用いている事はこの方式で得られる巻き上げがいかに理にかなっていたかを物語っています。
グランドセイコーファーストはクロノス日本版の編集長の寄贈であるのも驚きました。
そしてハイビートからVFAへ
グランドセイコーのハイビートモデルが登場してから50年の時を迎える今日にVFAの復活と世が湧きあがっている中でこのモデルがみられた事に感謝をしなければなりません。
世が高振動化をしない中徹底的に高精度モデルはハイビートにこだわりを持っているセイコー、製造コストや手間を考えると通常振動数のモデルとの価格差は頷けますがユーザー様には伝わりにくいのが現状です。
しかし、高級時計はどこまでいっても自己満足ですのでこだわりを追求していけばおのずと価値が見出されるはずです。きっと…
そして今回の研修の一番の目玉は9Rスプリングドライブの組み立て体験です!!
そして講師は「現代の名工」小松さん!!
すごい人に講師になって頂き非常に緊張していましたが気さくな方で気軽に色々なお話しを聞いて頂く事が出来て良い経験をさせていただきました。
行程は最後の巻き上げパーツと文字盤側の針付けからのケーシングだけでしたが有意義な時間を頂く事が出来ました。
次回は輪列等も体験できるとより深く認識できると感じました。
二日間の研修ではありましたが諏訪精工舎の歴史から職人さんの作業場の見学、体験を行うことによりグランドセイコーやクレドールの匠の技で作られた商品の良さを実感する事が出来ました。
百聞は一見にしかずとはよく言ったものです。…
研修室からは穂高連峰を望む事が出来これがスプリングドライブムーブメントの輪列やブリッジのデザインイメージになっているのかぁとしみじみと感じる事が出来ました。
時の匠工房は高級時計を手作業で作っています。
単に高い時計ではなく人のぬくもりを感じる事が出来るのもセイコープレミアムウォッチの魅力だと思います。
店舗スタッフはこういった現場の姿を見る事でまた御客様によりよい買い物をして頂ける説明をする事が大切な使命だと感じました。
グランドセイコーをご覧にご来店頂いたお客様にはもれなくセイコーエプソンの工場見学のお土産話をプレゼントいたします。
数に限りは御座いませんのでお気軽にご来店下さいませ。