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トリートメントダイヤモンドとは

天然に産出されるダイヤモンド原石の多くは褐色で、無色透明な石は数が少ないため高値で取引されます。
宝飾用のダイヤモンドのほとんどは無色透明ですが、ごく稀にピンクやブルーのダイヤモンド原石が産出される場合があります。

 
特に天然のピンクダイヤモンド原石は無色の原石の千分の一の割合でしか産出されず、全世界で1カラット程度の物では年間数十個、2〜4カラットの物は年間数個しか産出されません。
このため天然に産出されるカラーダイヤモンドは非常に高い値段で取引されます。
ちなみにダイヤモンドがピンクに発色するメカニズムについては現在も分かっていません。

 
これに対して、天然ダイヤモンドに処理を施すことで人工的に色を付けたトリートメントダイヤモンドが販売されています。
トリートメントダイヤモンドとは、ダイヤモンドは天然のものですが放射線を照射したり熱処理を施すことで色は人工的につけたものです。

 

元のダイヤモンドは天然のもので、黒鉛などを原料に人工的に作り出された人造ダイヤモンドとは異なります。
ダイヤモンド表面にだけ着色処理を施したコーティングダイヤモンドと呼ばれるダイヤモンドも販売されていますが、表面のコーティング膜が剥げたり劣化すると色が落ちてしまいます。

 

これに対してトリートメントダイヤモンドは石の内部に色を付ける処理を施すので劣化することがなく、研磨・カットを行っても色が落ちることがありません。
無色透明のダイヤモンドなどにトリートメントを施してもダイヤモンドの価値そのものが上がる訳ではないので、トリートメントダイヤモンドは元の無色透明なダイヤモンドとほぼ同じ値段で取引されます。

 

そのためトリートメントダイヤモンドは天然のカラーダイヤモンドよりも価格がリーズナブルであるというメリットがあります。
現在、宝飾品として販売されているブルーやピンクのカラーダイヤモンドのほとんどはトリートメントダイヤモンドです。

 

無色透明の天然ダイヤモンドに着色処理を施す方法は、原子炉から放出される高速の中性子線を照射することです。
中性子線を照射してから300℃〜600℃で加熱処理を施すことにより、さまざまな色のカラーダイヤモンドを作り出すことができます。
これらのカラーダイヤモンドの多くは海外で加工され、日本に輸入されています。

 

トリートメントダイヤモンドは販売時に鑑定書に処理の事実が記載されている場合と、記載されていない場合があります。
それでもプロの鑑定士であれば色調で天然のカラーダイヤモンドなのか、人工的に着色されたものなのかを判断することができます。

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